わが国はかつて経験したことのない高齢社会を迎えています。総人口に占める65歳以上高齢者の割合は年々増加しており、2020年には26.9%(4人に1人)と推定されています。
その一方、世界規模の経済不況が長引くなかで、高齢者の生活基盤を支える年金資源の枯渇が懸念され、高齢者医療負担率が増加するなど社会扶養力が著しく減退しており、高齢者に対する課題は多岐にわたっています。
このような状況下では、高齢者がしっかりとした生きがいをもちながら、より健康的により長く自立し、他世代とも共生する自助努力が必要と考えます。
我々シニアライフアドバイザー(内閣府主管財団法人・シニアルネサンス財団認定資格)は、シニア世代の様々な課題に各自が個人の立場で取り組んでいます。特定非営利活動法人シニア大樂はシアライフアドバイザーが社員の中心となり、個々の専門的知識および経験を基本に支援活動を具体化し、その推進に当たっては社員相互の連携により体制強化を図りながら、高齢者の自助努力を支援していきます。
具体的な支援活動とは、シニアが相互に、あるいは他世代とともに楽しく交流し合える場、楽しく学習できる場、楽しく生きがいを見つけ活動が出来る場の提供であり、その場所づくり、機会づくりを行います。これらの活動を通じて高齢者の生きがいや生活上のニーズなどの調査・分析を行い、広く社会に対して高齢者支援のあり方を提言し、支援活動への啓蒙を行います。こうした活動の結果、高齢者の自立意識が高まり、明るく元気に生きる高齢者が増加することを目指します。
(2003年3月) |