2018年 7月入選作品 (2018年6月応募分から)


自 由 吟

赤い糸あなたに逢えたのは奇跡 真田義子(仙台市太白区・72歳)
妻小言ワシは飲み屋へ雲隠れ 加藤佑子(東京都調布市・69歳)
受話器から入れ智恵の声漏れてくる 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)
待ち時間診察までの友が出来 中村百合子(東京都板橋区・85歳)
歳とれば患者も医師も要介護 笠原たかし(東京都豊島区・76歳)
絵画展出たあと雲が裸婦に見え 本多秀司(東京都三鷹市・82歳)
二の腕の振袖目立つ衣替え あめんぼ(東京都稲城市・78歳)
くもり空洗濯物が泳ぐ部屋 藤田節子(東京都三鷹市・76歳)
救急車止まり近所を確かめる 鴨井喜子(福島県会津若松市・71歳)
手術台乗った途端に鯉になり 木村忠信(東京都豊島区・78歳)
ヒアリにも負けない厚い面の皮 荘子 隆(宮崎県宮崎市・67歳)
待ちかねて碁敵が来る退院日 吉澤康裕(東京都豊島区・74歳)
退院日主治医驚くメイク顔 松田千代子(東京都豊島区・74歳)



課 題 「自慢」  

夏来れば妙に薄着の胸美人 岡本充敏(東京都大田区・59歳)
ドレス来て自分で褒める試着室 真田義子(仙台市太白区・73歳)
春一番脚の自慢がミニにする 吉川 勇(大阪府池田市・75歳)
家の嫁笑顔美人で褒め上手 鴨井喜子(福島県会津若松市・71歳)
自慢から肥満に変わる四十路過ぎ 荘子 隆(宮崎県宮崎市・67歳)
グレーヘア自慢の出来る歳になり 木村忠信(東京都豊島区・78歳)
老人会愚痴と自慢で盛り上がり 松永成三郎(千葉県船橋市・83歳)
あと少し長生きしよう白寿言う 國定伊代子(東京都千代田区・77歳)
九十才八千歩き子に自慢 比良正弘(川崎市中原区・90歳)
ご法度は過去の栄光老いの愚痴 山岸由美子(東京都中央区・年齢不詳)
記録なし記憶ないのが自慢顔 つや姫(山形県鶴岡市・81歳)
長生きを自慢できない長寿国 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)
嬉しさをこらえきれずに孫じまん 萩原倫子(東京都千代田区・71歳)
同窓会猫も杓子もまご自慢 横手敏夫(埼玉県南多摩郡・64歳)
孫自慢いない私は猫自慢 遠藤靖彦(千葉市稲毛区・79歳)
さりげなく自慢している口上手 安藤昌之(千葉県浦安市・70歳)
聞くたびに大きくなってゆく釣果 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)
ママ同士見え隠れする子の自慢 亀津房子(東京都大田区・67歳)
間に合うか冷や汗流す腕時計 長島秀治(千葉市中央区・80歳)
皆勤賞これだけですが自慢です 石田達夫(千葉県市原市・65歳)
ドヤ顔で幻の酒提げてくる 藤井敬三(東京都稲城市・78歳)
鑑定団自慢の軸を偽と言う 澤磨育(愛知県塩田町・80歳)
ホラ吹きは次々ネタを変えてくる 岡田久男(東京都大田区・79歳)
秋田自慢酒に美人に旨い米 岩窟王(さいたま市大宮区・73歳)
宇宙まで飛ばした部品町工場 柳谷益弘(静岡県駿東郡・76歳)
ご自慢を長々喋る元役人 横山閲治郎(兵庫県西宮市・67歳)
人間は齢をとっても自慢する はぐれ雲(東京都西東京市・69歳)





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