2020年 9月入選作品 (2020年 8月応募分から) <順不同>

自 由 吟

三密で口開けて待つ燕の子 浅見忠司 (東京都三鷹市・73歳)
コロナ禍でマスクがおしゃれ着に変わり いいだひでき (東京都武蔵野市・63歳)
あの人に会いたいなんてまだ元気 山口恭子 (東京都武蔵野市・68歳)
マスクから本音が覗くコロナの世 鴨井喜子 (福島県会津若松市・73歳)
新モラル口角泡を飛ばさない 長野 晃 (奈良県奈良市・80歳)
飲み込んだつもりの言葉口先に 長崎正子 (東京都三鷹市・年齢不詳)
妻がする二泊三日は長過ぎる 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・77歳)
妻静か口内炎を隠してる 内田順子 (東京都三鷹市・70歳)
爺作る料理を婆がほめそやす はぐれ雲 (東京都西東京市・71歳)
全権を妻が掌握定年後 山田 明 (千葉県印西市・70歳)
在宅も窓際席が待っていた 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・66歳)
夏祭りどこもかしこもなみだ雨 木本憲枝 (東京都豊島区・72 歳)
レジェンドがずっと支える過疎の村 寺井一也 (石川県珠洲市・63歳)
母介護叱った後に詫びて泣く 佐藤 光 (東京都豊島区・76歳 )
老いるほど頭を垂れる肩こりで ひぐちいちおう (埼玉県上尾市・62歳)
年重ね涙ももろく骨もろく 石川裕子 (東京都豊島区・80歳)
科学者を政治家にする分科会 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・69歳)
八月は涙の記憶よみがえる 木村忠信 (東京都豊島区・80歳)
しにあせん落選したとてしにあせん カ ジ (東京都豊島区・73歳)


課 題 「大袈裟」  

はらわたも煮えくり返るこの猛暑 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
百年に一度はもはや常套句 山岸由美子 (東京都中央区・66歳)
真夜中に歌会始め蝉の声 萩原倫子 (東京都千代田区・71歳)
婚活にしてはうるさい蝉しぐれ 橋本湧水 (埼玉県所沢市・69歳)
暴風雨マイクに叫ぶレポーター 藤井敬三 (東京都稲城市・80歳)
この夏は我が家と決めた避暑気分 嶋村和男 (神奈川県大和市・77歳)
大げさな礼服ひとり浮いている 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・77歳)
大漁とメールはしたが釣果ゼロ 木村忠信 (東京都豊島区・80歳)
大袈裟に笑った後に嘘がばれ やんちゃん (福島県二本松市・59歳)
野菜高貸農園に鍵かかる 岡田久男 (東京都大田区・82歳)
物まねは大袈裟なほど人気呼び 本多秀司 (東京都三鷹市・84歳)
大袈裟な演技に沸いた志村けん 鴨井喜子 (福島県会津若松市・73歳)
大変は口だけ頬は緩んでる いいだひでき (東京都武蔵野市・63歳)
大袈裟に誉めても伸びぬうちの孫 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・69歳)
大袈裟に咳して電話ずる休み 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
大袈裟に咳き込むもののただの風邪 寺井一也 (石川県珠洲市・63歳)
足の指打って大袈裟一笑い 桐山榮壽 (東京都杉並区・63歳)
大袈裟に慰めすぎて傷拡げ 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
これ全部貴女のために折った骨 長野 晃 (奈良県奈良市・80歳)
大袈裟に言えばなんでも通るから 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・78歳)
千枚田九十九里浜千曲川 長島秀治 (千葉市中央区・82歳)
政局を大袈裟に言う解説者 鎌田康裕 (山形県鶴岡市・83歳)
中吊りは大袈裟な程喰らいつく 岩窟王 (さいたま市大宮区・76歳)
若者よ大袈裟でよい夢を持て 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)



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