2018年 12月入選作品 (2018年11月応募分から)


自 由 吟

知らぬ間に家のあるじに妻座り 笠原たかし(東京都豊島区・76歳)
疲れても帰る我が家に笑い声 木本憲枝(東京都豊島区・67歳)
オッホッホ作り笑いも芸の内 新妻昌子(東京都三鷹市・年齢不詳)
四畳半座ったままで事足りる 福島和江(東京都豊島区・65歳)
磨かれたドアに気づかず頭突きする 藤田節子(東京都三鷹市・76歳)
スポーツ紙読んで運動まるで駄目 沢田正司(愛知県常滑市・81歳)
口ずさむ妻はご機嫌バレてない 内田順子(東京都三鷹市・66歳)
吾が人生口が過ぎたり滑ったり 加藤佑子(東京都調布市・69歳)
生きている証拠に爪が伸びてくる 真田義子(仙台市太白区・73歳)
家付きか気立てか迷う嫁選び 吉澤康裕(東京都豊島区・74歳)
五輪まで万博まではしにあせん あめんぼ(東京都稲城市・78歳)
ゴーンゴーン誰か呼んでる除夜の鐘 横手敏夫(埼玉県南埼玉郡・64歳)



課 題 「吹く」  

さわやかな風吹いているフルムーン 真田義子(仙台市太白区・73歳)
オシドリの夫婦にも吹く隙間風 沢田正司(愛知県常滑市・81歳)
木枯らしが挨拶に来て山は雪 藤井敬三(東京都稲城市・78歳)
北風が吹いて熱かんもう一本 本多秀司(東京都三鷹市・82歳)
酒場でのホラの吹き合い冷めていく 岡本充敏(東京都大田区・59歳)
ホラ吹いたやつが飲み代はらわされ 岡田久男(東京都大田区・79歳)
吹く風に乗り遅れまい風見鶏 長島秀治(千葉市中央区・80歳)
法螺を吹く君に世間は向かい風 横手敏夫(埼玉県南多摩郡・65歳)
ほら吹きと知れてもどこか憎めない 二束三文(東京都豊島区・76歳)
聞き飽きたラッパを誰も信じない はぐれ雲(東京都西東京市・69歳)
ローソクを吹き消す孫のおちょぼ口 石田達夫(千葉県市原市・65歳)
卒寿なりローソク吹いてああ苦し 比良正弘(川崎市中原区・90歳)
真打が吹けばうどんの湯気が立つ 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)
信じてた天気予報がホラを吹く 萩原倫子(東京都千代田区・71歳)
不況風妻のジョークが吹き飛ばす 鴨井喜子(福島県会津若松市・72歳)
言い聞かす明日は明日の風吹くと 安田蝸牛(千葉県木更津市・62歳)
吹く風に流れ流され今生きる 岩窟王(さいたま市大宮区・74歳)
生き方を変えれば違う風も吹く 亀津房子(東京都大田区・67歳)
風吹けば所属が変わる風見鶏 茶唄鼓(広島県福山市・65歳)
不都合はフェイクニュースとうそぶいて 山岸由美子(東京都中央区・年齢不詳)
多忙中無になる時を待つ吹き矢 國定伊代子(東京都千代田区・77歳)
花吹雪浴びて至福の酒を酌み 木村忠信(東京都豊島区・79歳)
パイロット呼吸を止めてバスに乗る 遠藤靖彦(千葉市稲毛区・79歳)
追い風に乗るか政府専用機 松永成三郎(千葉県船橋市・83歳)
大阪へいい風吹いた七年後 鎌田康裕(山形県鶴岡市・81歳)





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