2018年 8月入選作品 (2018年7月応募分から)


自 由 吟

エアコンと寝てもさめても深い仲 松田千代子(東京都豊島区・74歳)
沁みる歯が少なくなったかき氷 中村百合子(東京都板橋区・85歳)
握り箸流しそうめん取り損ね 吉澤康裕(東京都豊島区・74歳)
厚化粧じっと見つめている鏡 やんちゃん(福島県二本松市57歳)
カミさんに羽根が生えたか今日も留守 長崎正子(東京都三鷹市・73歳)
一人遊び出来ぬ夫がつきまとう 内田順子(東京都三鷹市・66歳)
外遊に内助の功がついてゆく 浅見忠司(東京都三鷹市・71歳)
満場の団扇が止まる大相撲 杉山鈴谷(東京都豊島区・82歳)
あの方に手を握られる腕相撲 加藤佑子(東京都調布市・69歳)
人生をぽつぽつ語り出すお酒 真田義子(仙台市太白区・73歳)
飲み屋には持っていかない高い傘 荘子 隆(宮崎県宮崎市・67歳)
ジジババがスキップしてる遊園地 鳥飼洋子(東京都三鷹市・59歳)
簡単なはずの祝辞がまだ続く 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)
駄じゃれならなんぼでも出る老いた脳 あめんぼ(東京都稲城市・78歳)



課 題 「広い」  

気が付けば顔の面積広くなり 岡本充敏(東京都大田区・59歳)
広いおでこ皴のないとこ元頭 美川州平(神奈川県相模原市・88歳)
髪が減り額は蠅のスキー場 はぐれ雲(東京都西東京市・69歳)
広すぎる額に浮かぶやな予感 横山閲治郎(兵庫県西宮市・67歳)
娘らが出てやっと我が家が広くなる 萩原倫子(東京都千代田区・71歳)
引っ越しで部屋の広さに目を見張る 石田達夫(千葉県市原市・65歳)
狭くとも断捨離出来て広く住み 松永成三郎(千葉県船橋市・83歳)
お中元まずは広げて値踏みする 岡田久男(東京都大田区・79歳)
風呂敷が広がりすぎて畳めない 荘子 隆(宮崎県宮崎市・67歳)
広いほど隅へ隅へと行きたがる 安田蝸牛(千葉県木更津市・61歳)
もぐりこむ母のスカート狭くない 國定伊代子(東京都千代田区・77歳)
青空に飛行機雲の筆さばき 長島秀治(千葉市中央区・80歳)
憂鬱へ元気をくれた青い空 安藤昌之(千葉県浦安市・70歳)
山頂で見上げ眺める天の川 木村忠信(東京都豊島区・78歳)
何かあると海を見に行く私です 真田義子(仙台市太白区・73歳)
広い海釣った魚は7センチ 本多秀司(東京都三鷹市・82歳)
北海道熊より怖いネズミ捕り 遠藤靖彦(千葉市稲毛区・79歳)
広い視野知らぬが仏知る不幸 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)
梅雨どきの広口瓶は梅を待つ 柳谷益弘(静岡県駿東郡・76歳)
少子化でブランド企業広き門 山岸由美子(東京都中央区・年齢不詳)
ニッポンのマナー世界へパス繋ぐ 亀津房子(東京都大田区・67歳)
週一度銭湯通い足伸ばす 茶唄鼓(広島県福山市・64歳)
六十路過ぎやっと心が広くなり 横手敏夫(埼玉県南多摩郡・64歳)
顔広く多忙で記憶忘れがち 岩窟王(さいたま市大宮区・73歳)
リタイア後顔の広さで妻に負け やんちゃん(福島県二本松市57歳)
文春のあと追いかけるワイドショー 藤井敬三(東京都稲城市・78歳)
熱中症予防を告げるアナ背広 つや姫(山形県鶴岡市・81歳)
好きなのは広い世界に君一人 沢田正司(愛知県常滑市・80歳)




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