2019年 11月入選作品 (2019年10月応募分から) <順不同>


自 由 吟

増えてゆく痛いと言って出るクスリ 藤田節子 (東京都三鷹市・76歳)
赤ひげの一言欲しい加齢症 斉藤道子 (東京都三鷹市・65歳)
色褪せた記憶を起こすラブレター 鴨井喜子 (福島県会津若松市・72歳)
聞く力落ちて孤独が深くなり 山田 明 (千葉県印西市・69歳)
藪医者の診たてはいつも大丈夫 花輪厚生 (東京都三鷹市・年齢不詳)
連れ添って一生駆けた運不運 杉山鈴谷 (東京都豊島区・82歳)
喧嘩後の妻に教えるノーサイド あめんぼ (東京都稲城市・79 歳)
終活の仕上げ夫に家事指南 長崎正子 (東京都三鷹市・73歳)
高級魚秋刀魚と烏賊に様をつけ 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・68歳)
ひやひやの自動運転試乗会 吉澤康裕 (東京都豊島区・77 歳)
保護犬が教えてくれたケセラセラ 山口恭子 (東京都武蔵野市・68歳)
なんでだろドラマの上司間抜け面 臨海和尚 (東京都江戸川区・83歳)
のび放題庭の雑草無精ひげ 寺井一也 (石川県珠洲市・62歳)
好き嫌い花びらすべてむしり終え 右田俊郎 (東京都大田区・76歳)
青空の雲追いかけて子も走る 木本憲枝 (東京都豊島区・72 歳)
五歳児にスマホの操作教え請う 内田順子 (東京都三鷹市・66歳)
運動会動画再生知らぬ孫 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・66歳)
発車してくれよと願う別れ時 松田千代子 (東京都豊島区・74歳)
形状記憶暗示のように縛られる 小林和喜子 (愛知県春日井市・75歳)


課 題 「消える」  

松茸をお碗に探すバスツアー 岡田久男 (東京都大田区・81歳)
停電でつつく闇鍋味はいい 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)
駅ナカに客を盗られて街は消え 遠藤靖彦 (千葉市稲毛区・79歳)
またひとつ馴染みの店が消えて行く 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
百貨店女房ときどきぱっと消え 木村忠信 (東京都豊島区・80歳)
出たがりの諭吉が消えて戻らない 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・68歳)
増税で年金残高直ぐ消える 臨海和尚 (東京都江戸川区・83歳)
勘定は上手に消える男T 寺井一也 (石川県珠洲市・62歳)
国訛り消えて都会の渦に居る 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
懐メロの中に生きてる消えた恋 藤井敬三 (東京都稲城市・79歳)
初恋はボケになったら消えるかも 糸井淳治 (大阪府岸和田市・72歳)
羞恥心消えて毎日楽になる はぐれ雲 (東京都西東京市・70歳)
歯の痛み消えておしゃべり取り返し 本多秀司 (東京都三鷹市・83歳)
子どもには効き目抜群チチンプイ 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・77歳)
唐突に出たり消えたり妻の角 鴨井喜子 (福島県会津若松市・72歳)
口論でトイレに消える分の悪さ 二束三文 (東京都豊島区・77 歳)
希望消え夢もまた消え定年に クジラ (川崎市高津区・83歳)
定年で足跡すべて消し去られ 右田俊郎 (東京都大田区・76歳)
消灯の後が楽しい合宿所 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
消したかな不安になって引き返す 長島秀治 (千葉市中央区・82歳)
温暖化昔の景色消えてゆく 萩原倫子 (東京都千代田区・71歳)
温暖化地球もやがて消えるのか 岩窟王 (さいたま市大宮区・75歳)
いつの日か人も絶滅危惧種入り 橋本湧水 (埼玉県所沢市・69歳)
頑固親父今や絶滅危惧種なり 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)
ふるさとに心残して墓じまい 山岸由美子 (東京都中央区・年齢不詳)
香典に消費税はつけません 鎌田康裕 (山形県鶴岡市・82歳)




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