2026年 9月入選作品 (2026年 8月応募分から) <順不同>

自 由 吟

片恋の孫の想いを聞く夕べ 苗村江利子 (東京都三鷹市・70歳)
境内はオペラの世界せみしぐれ 松田千代子 (東京都豊島区・83歳)
爺ちゃんは日に3回も仮眠する 斉藤道子 (東京都三鷹市・78歳)
蚊に刺されまだ若いぞと威張る爺 鴨井喜子 (福島県会津若松市・79歳)
病気でも笑えば元気湧いて来る 山田 明 (千葉県印西市・76歳)
ご先祖がまだ来るなよとそっぽ向き 木村忠信 (東京都豊島区・86歳)
潮風をはらみ帆になるワンピース 加藤佑子 (東京都調布市・80歳)
千の風ばかりになられ寺こまり 杉山鈴谷 (東京都豊島区・91歳)
何食べる三回訊いて日が暮れる 浅見忠司 (東京都三鷹市・81歳)
夫婦ともウシ年なのにウマが合い 正能照也 (福岡市南区・80歳)
夏らしい夏が好きかも暑くても ぱせり (佐賀県唐津市・71歳)
水着かな令和の帰省セパレート 渡辺友彦 (栃木県下都賀郡・72歳)
熱帯夜せめて夢だけ極寒夜 利光文夫 (福岡県筑紫野市・74歳)
エアコンに与えられない夏休み うどん人 (香川県綾歌郡・67歳)
静かさを味わわせぬとセミが鳴く 茶山蚊 (横浜市泉区・73歳)
話せない入れ歯忘れた食事会 なつみ (東京都練馬区・55歳)
スマホ機能半分以上使えない 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・75歳)
お宝は今でしょ大事に過ごすに日 風間なごみ (山梨県甲府市・86歳)
ふるさとは地球と言う日いつか来る 朔弦望 (千葉県佐倉市・71歳)


課 題 「 故 郷 」  

懐かしい訛り飛び交う帰省旅 山岸由美子 (東京都中央区・76歳)
故郷へ車列の流れ鮭の川 高橋和子 (東京都品川区・86歳)
古里が懐かしくなる歳のせい 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・84歳)
ふるさとは心の奥の玉手箱 二束三文 (東京都豊島区・84歳)
里帰り財布の紐も緩くなり うどん人 (香川県綾歌郡・67歳)
手土産に迷う行き來の故郷よ 利光文夫 (福岡県久留米市・74歳)
保冷庫とリュックを担ぐ里帰り ぺんだこん (東京都大田区・66歳)
目覚めればお国訛りと蝉しぐれ 鴨井喜子 (福島県会津若松市・79歳)
故郷の朝に経読む蝉の声 五味淑子 (東京都千代田区・74歳)
里帰り故郷に錦恋実る 渡辺友彦 (栃木県下都賀郡・72歳)
彼女とのデートはいつも道の駅 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・75歳)
ふるさとに愛する人がいなくなる ぱせり (佐賀県唐津市・71歳)
故郷の田舎自慢が酒のツマ 隼 人 (横浜市瀬谷区・63歳)
故郷の自慢話しが生きがいに 木村忠信 (東京都豊島区・86歳)
故郷の友また一人減るクラス会 大勝康弘 (東京都板橋区・68歳)
エアコンがなくて生活できた里 岡本充敏 (東京都大田区・67歳)
実家売れ空と雲とが故郷です 大橋みち子 (東京都大田区・73歳)
故郷の古家壊し税が増え お櫃 (奈良県奈良市・71歳)
田をやめた故郷縮んで見えました 阿部柳雪 (東京都北区・75歳)
名物が柿から熊に変わってる 石田達夫 (千葉県市原市・77歳)
シャンシャンはきっと上野を覚えてる 齋木美佐緒 (千葉県船橋市・79歳)
故郷のお墓位置までナビ無いか たかゆき (千葉市中央区・55歳)
盆暮れの話題は重き墓じまい 原 啓二 (島根県出雲市・72歳)
墓仕舞い安堵に混じる父母の顔 亀津房子 (東京都大田区・78歳)
免許返納わが故郷は遠くなり 藤井敬三 (東京都稲城市・86歳)
ふるさとの期待集まる甲子園 長嶋秀治 (千葉市中央区・88歳)
返礼品釣られて今は推しの町 石田貴子 (東京都小金井市・63 歳)
税納めふるさとの数加速する 中井郁子 (東京都北区・72歳)
疎開した山あいの裾片田舎 ちゃぴーもみ (東京都北区・81歳)
故郷の山河が生きる力くれ 山田 明 (千葉県印西市・76歳)
江戸っ子は故郷なんて無いという 茶山蚊 (横浜市泉区・73歳)
年毎にセピアの街が目に浮かぶ 岩窟王 (さいたま市大宮区・82歳)
故郷に置いて来たのは情と悔い 風間なごみ (山梨県甲府市・86歳)
故郷に錦迎えた虫と無視 横山閲治郎 (兵庫県西宮市・75歳)
故郷が脱がす私の裏表 なつみ (東京都練馬区・55歳)
ふるさとはボクを素直にしてくれる 正能照也 (福岡市南区・80歳)



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