2024年 4月入選作品 (2024年  3月応募分から) <順不同>

自 由 吟

子ら巣立ち空いたテーブル花で埋め 坂本孝子 (東京都豊島区・88歳)
和菓子屋も赤白黄色春の味 鴨井喜子 (福島県会津若松市・77歳)
温暖化冬咲く花の困り顔 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・72歳)
おしゃれして今日も元気に病院へ 望月哲子 (東京都三鷹市・68歳)
歯が抜けて請求書みて腰が抜け 長野 晃 (奈良県奈良市・84歳)
ダメ出しを鏡にされる勝負服 斉藤道子 (東京都三鷹市・75歳)
孫三つお気に入り服ピッチピチ 利光文夫 (福岡市筑紫野市・71歳)
キャーキャーとインスタバエに騒ぐギャル ぺんだこん (東京都大田区・64歳)
若作りそれがかえって逆効果 河口正美 (東京都三鷹市・69歳)
妻よりも犬との散歩多くなる 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・70歳)
鳩たちが同じポーズでついてくる ぱせり (佐賀県唐津市・68歳)
猫の首輪オレのネクタイより高価 内田順子 (東京都三鷹市・70歳)
ランドセル期待背負って重たかろう うどん人 (香川県綾歌郡・65歳)
兄ちゃんは視力弱いが度は強い 茶飯士 (横浜市泉区・71歳)
爺ちゃんもアプリとサプリ二刀流 正能照也 (福岡市南区・77歳)
身につけた技生涯の宝物 風間なごみ (山梨県甲府市・83歳)
偽善でもいいからしたいボランティア 山田 明 (千葉県印西市・73歳)
気休めか地震備えの大机 杉山鈴谷 (東京都豊島区・88歳)


課 題 「 青春 」  

青春のシンボル裕ちゃん若大将 高橋和子 (東京都品川区・86歳)
古いシネマ青春の日々連れてくる 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
掌がびっしょり濡れたオクラホマ 正能照也 (福岡市南区・77歳)
着たかったセーラー服の赤リボン ミードラ (東京都多摩市・62歳)
青春の真っ只中に妻と会う 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・82歳)
ニキビ顔気になる視線痛かった ぺんだこん (東京都大田区・64歳)
友達と青春時代懐かしむ 藤田とみ子 (東京都千代田区・82歳)
門磋跌青春いつも迷い道 大勝康弘 (東京都板橋区・65歳)
席替えで盛り上がってた青春譜 山登爺 (福岡県春日市・70歳)
卒業の日の寄せ書きに涙する 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
生き生きと青春時代語る妻 木村忠信 (東京都豊島区・84歳)
妻からは結婚詐欺と責められる うどん人 (香川県綾歌郡・65歳)
彼よりも親を選んだプロポーズ 鴨井喜子 (福島県会津若松市・77歳)
青春を思い返せば恥だらけ 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・72歳)
挑戦の可否は青春憂いなし 青葉太郎 (岐阜県可児市・78歳)
胃カメラに映る昔の恋の傷 茶唄鼓 (広島県福山市・70歳)
ウルマンの青春の詩にはげまされ 長島秀治 (千葉市中央区・86 歳)
青春は歳ではないと奮い立ち 小林寿美 (東京都西東京市・72歳)
青春の残り火灯すクラス会 松永成三郎 (千葉県船橋市・91歳)
シニアにも青春あると言われても ぱせり (佐賀県唐津市・68歳)
青春が断捨離の手をまた止める 藤井敬三 (東京都稲城市・83歳)
白秋の日々に青春かくれんぼ 中井萬里子 (東京都千代田区・75歳)
青春の蹉跌が開けた玉手箱 八木五十八 (岡山市中区・63歳)
青春のアパート行けばタワマンに 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・70歳)
コロナ禍で消えた青春リスタート 山岸由美子 (東京都中央区・66歳)
青春は近未来だと言うシニア 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)
八十路にはまばゆい言葉青い春 二束三文 (東京都豊島区・82歳)
青春の香りぷんぷんシニア会 長野 晃 (奈良県奈良市・84歳)
青春はどれも幻夢舞台 岩窟王 (さいたま市大宮区・78歳)
行き当たりばったりだった恋と旅 隼 人 (横浜市瀬谷区・60歳)
青春の片道切符離さない 風間なごみ (山梨県甲府市・83歳)
青春の友は老いても飽きが来ず 山田 明 (千葉県印西市・73歳)
最後にはトップギャランで盛り上がる 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)




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