2022年 10月入選作品 (2022年  9月応募分から) <順不同>

自 由 吟

しあわせに歳を重ねる笑いじわ やんちゃん (福島県二本松市・61歳)
痩せてきた肩身も狭くなってきた ひぐちいちおう (埼玉県上尾市・64歳)
見栄張って買ったドレスが似合わない 斉藤道子 (東京都三鷹市・74歳)
勝負服脱げば普通のアスリート 隼 人 (横浜市瀬谷区・59歳)
断捨離をしてもなぜだか増える服 河口正美 (東京都三鷹市・68歳)
元気なうち片付きそうもない我が家 坂本孝子 (東京都豊島区・88歳)
バーゲンでお金残してランチする 藤原規久代 (東京都三鷹市・69歳)
シニア割り散髪代も焼酎も 正能照也 (福岡市南区・76歳)
下取りの利かない顔の厚化粧 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・79歳)
いいよなあ黒髪生えるまご娘 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・68歳)
毎日を元気な振りで生きている 笠原たかし (東京都豊島区・81歳)
釣銭を知らぬ子がいるキャッシュレス 浅見忠司 (東京都三鷹市・75歳)
デジタル化俺もなれるぞテクノロ爺 杉山鈴谷 (東京都豊島区・87歳)
カランカラン在庫が切れた脳の音 古賀由美子 (佐賀県唐津市・67歳)
敬老日書留宅配心待ち 鴨井喜子 (福島県会津若松市・75歳)
観光のパンフ集めて夏は過ぎ あめんぼ (東京都稲城市・82歳)
満月を拝んで寝れば明日元気 金子和子 (東京都豊島区・87歳)
猛暑日は散歩やめると犬隠れ 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・71歳)
男でも三人寄れば姦しい 長野 晃 (奈良県奈良市・82歳)
丸くなれ腹が立ったら深呼吸 山田 明 (千葉県印西市・72歳)


課 題 「 晴れる 」  

秋晴れに弁当持ちで徘徊じゃ 長野 晃 (奈良県奈良市・82歳)
晴れた日は遠回りする歩数計 藤井敬三 (東京都稲城市・82歳)
晴れ女自称の妻と旅に立つ 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)
晴れた日は心も晴れる晴れ女 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)
下駄投げて晴を祈った昭和の日 山岸由美子 (東京都中央区・66歳)
晴れろ明日孫の最初の運動会 大勝康弘 (東京都板橋区・65歳)
晴れたのを手柄のように言うガイド 木村行吉 (名古屋市中区・73歳)
十六夜の澄んだ輝き秋を知る 長島秀治 (千葉市中央区・83 歳)
十五夜のうさぎ見えたと騒ぐ爺 鴨井喜子 (福島県会津若松市・75歳)
気晴らしができると信じ飲んでいる 茶唄鼓 (広島県福山市・69歳)
居酒屋で店主の方が憂さ晴らす 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
肺がんの疑い晴れてタバコ吸う 美川州平 (神奈川県相模原市・92歳)
引き際の見事さそれも晴れ姿 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
長雨去るお陽さま帰る虹つれて 高橋和子 (東京都品川区・86歳)
晴マーク付いて憂鬱また夏日 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
霧が晴れ街灯り見えほっとする 萬國谷慶子 (東京都江東区区・73歳)
盆踊り母が自慢の晴れ舞台 隼 人 (横浜市瀬谷区・59歳)
七十の手習い実る晴れ舞台 小林寿美 (東京都西東京市・72歳)
じいじいのバレバレ手品晴れ晴れと 桐山榮壽 (東京都杉並区・65歳)
誤解晴れ竹馬に戻る老い二人 二束三文 (東京都豊島区・80歳)
気晴らしにカラオケ通い病み付きに 木村忠信 (東京都豊島区・83歳)
晴れた日は乾かしておく舌の裏 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・79歳)
披露宴晴れなくたっておめでたい 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・68歳)
夢見てる嫁ぐ娘の晴れ姿 やんちゃん (福島県二本松市・60歳)
孫5人晴着の姿あと10年 青葉太郎 (岐阜県可児市・76歳)
晴れた日もコロナは家にいろと言う 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・71歳)
接種済み晴れて初孫ご対面 正能照也 (福岡市南区・76歳)
夕陽からメッセージ来て明日も晴れ 山登爺 (福岡県春日市・69歳)
疑いが晴れて晩飯ありつけた 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・80歳)
ごめんねと妻に謝り天高し はぐれ雲 (東京都西東京市・72歳)
晴れ晴れとノンストレスで歩きたい ひぐちいちおう (埼玉県上尾市・63歳)
三姉妹夫の愚痴で気を晴らす 風間なごみ (山梨県甲府市・82歳)
晴れ酷暑猛暑に耐えて秋を待つ 巌窟王 (さいたま市大宮区・78歳)




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