2020年 10月入選作品 (2020年 9月応募分から) <順不同>

自 由 吟

それとなく催促してる敬老日 鴨井喜子 (福島県会津若松市・73歳)
全権を妻が掌握定年後 山田 明 (千葉県印西市・70歳)
咽喉の奥妻へのグチが渦をまく 笠原たかし (東京都豊島区・79歳)
愚痴言えば妻の小言の倍返し やんちゃん (福島県二本松市・59歳)
ちょっと喉しめらすはずが終電車 吉澤康裕 (東京都豊島区・74歳)
朝帰りヤツの足取り操作中 内田順子 (東京都三鷹市・70歳)
腹立つ日夫のクツを踏んづける 藤原規久代 (東京都三鷹市・年齢不詳)
飲む打つ買う何もしないが貯まらない 杉山鈴谷 (東京都豊島区・82歳)
退職後大食やめてダイエット 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・66歳)
今日もまた行方定めぬ三千歩 浅見忠司 (東京都三鷹市・73歳)
自販機に吸い寄せられる炎天下 坂本孝子 (東京都豊島区・80歳)
立ち話犬もその気でしゃがみ込む 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・77歳)
椅子の脚なぜか小指がぶつかるの 長崎正子 (東京都三鷹市・77歳)
旅行なし親は休める夏休み 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・69歳)
寝ていると余計に時間飛んでいく いいだひでき (東京都武蔵野市・63歳)
古日記読めば青春乱気流 沢田正司 (愛知県常滑市・82歳)
乗せられて天まで昇るマリになる 小林和喜子 (愛知県春日井市・76歳)
鐘太鼓叩かぬ野球それも良し 長野 晃 (奈良県奈良市・80歳)
不便でも住めば都の過疎の村 寺井一也 (石川県珠洲市・63歳)


課 題 「立派」  


手の平で夫転がす出来た妻 山岸由美子 (東京都中央区・66歳)
料理より立派な皿をほめられる 沢田正司 (愛知県常滑市・82歳)
鯛よりも立派に見える秋刀魚さま 長野 晃 (奈良県奈良市・80歳)
伊勢海老のツノが椀からはみ出てる 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
ご立派だが外見だけで中身カラ 渡邉邦昌 (神奈川県鎌倉市・78歳)
リモートに映える立派な台所 やんちゃん (福島県二本松市・59歳)
飲みっぷり見事なのだがまだ独り 渡辺勇三 (奈良県宇陀市・77歳)
暑さ耐えマスクのみんな立派です 嶋村和男 (神奈川県大和市・77歳)
炎天下マスクをつけてランニング 長島秀治 (千葉市中央区・82歳)
なおみさんマスクで抗議立派です 鎌田康裕 (山形県鶴岡市・83歳)
藤井2冠コロナ禍中に進化する 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
少なくも立派な大人じゃない吾 ひぐちいちおう (埼玉県上尾市・62歳)
子供には立派な人の本を買う 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)
背中見ろ立派になれと孫背負う 糸井淳治 (大阪府岸和田市・73歳)
ヤンキーの兄さんサッと席譲る 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
一行の日記続けて五十年 二束三文 (東京都豊島区・78歳)
よく生きて来たと苦労を自画自賛 いいだひでき (東京都武蔵野市・63歳)
何十年村を支えてきた古老 寺井一也 (石川県珠洲市・63歳)
一生涯異国で井戸を掘り続け 藤井敬三 (東京都稲城市・80歳)
コロナ禍に医療スタッフ命がけ 鴨井喜子 (福島県会津若松市・73歳)
遺書だけは立派だったと言われたい はぐれ雲 (東京都西東京市・71歳)
ご立派ネ自慢話に水を差す 遠藤靖彦 (千葉市稲毛区・79歳)
ご立派は多分皮肉で言われてる 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・69歳)
ご立派とリップサービスでも嬉し 右田俊郎 (東京都大田区・77歳)
いちげんさんお断りとの門構え 橋本湧水 (埼玉県所沢市・69歳)
御立派も金の力が物を言う 岩窟王 (さいたま市大宮区・76歳)
色と酒生涯現役続けたい 岡田久男 (東京都大田区・82歳)
平凡で立派になれず生きている 萩原倫子 (東京都千代田区・71歳)
結石が直ぐに立派になり困る 木村行吉 (名古屋市中区・71歳)
ご立派な五輪建物お披露目は 萬國谷慶子 (東京都江東区・年齢不詳)
すそ野まで写してみごと逆さ富士 木村忠信 (東京都豊島区・80歳)
立派さも中くらいなり歳古りて 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)




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