2019年 10月入選作品 (2019年9月応募分から) <順不同>


自 由 吟

ゴミの日も妻は念入り化粧する やんちゃん (福島県二本松市・58歳)
胸張ってドレスアップの敬老日 鴨井喜子 (福島県会津若松市・72歳)
気に入ったひと桁違い手が出ない 石川裕子 (東京都豊島区・80歳)
白髪染め夫に茶飲み友達か 山口恭子 (東京都武蔵野市・68歳)
ゴキブリが出て宿六も頼られる 杉山鈴谷 (東京都豊島区・82歳)
スマイルがきっと今年の流行語 粒良園枝  (東京都三鷹市・69歳)
増税に晩酌へらしただ笑う 小山洋子 (東京都三鷹市・80歳)
今でしょう気持ちがあれば身も軽い いいだひでき (東京都武蔵野市・62歳)
チャンネルはどこも事件や事故ばかり 寺井一也 (石川県珠洲市・62歳)
ケアハウス認知かどうか迷う日々 山崎春夫 (東京都三鷹市・74歳)
良性と診断されて祝い酒 あめんぼ (東京都稲城市・79歳)
早耳の驚く速さ一回り 坂本孝子 (東京都豊島区・80歳)
女子会に孫つれ集う保育力 誤我愛子 (沖縄県浦添市・62歳)
老妻の寝間のいびきが鼓膜打つ 佐藤 光 (東京都豊島区・76歳 )
方言も実家に帰り標準語 横手敏夫 (埼玉県南埼玉郡・65歳)
夏休み終り正気に戻る妻 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・68歳)


課 題 「料理」  

婚前は料理が上手い妻だった 臨海和尚 (東京都江戸川区・83歳)
手料理を誉めたら続く同じもの 荘子 隆 (宮崎県宮崎市・68歳)
食べたあと無言貫く味でした 寺井一也 (石川県珠洲市・62歳)
食べ残しやっぱり犬も食べ残し 本多秀司 (東京都三鷹市・83歳)
かあさんの料理に測りなど要らぬ 風間なごみ (山梨県甲府市・79歳)
おふくろの味という名の味の素 岡田久男 (東京都大田区・80歳)
塩加減今では妻の味に慣れ やんちゃん (福島県二本松市・58歳)
凝り過ぎて妻の手料理あしが出る 淳之介 (大阪府岸和田市・72歳)
ぬか床の歴史を断ったお嫁さん 亀津房子 (東京都大田区・67歳)
晩酌に尾頭が付く年金日 鴨井喜子 (福島県会津若松市・72歳)
代替わりレシピ継いでも味継げず 遠藤靖彦 (千葉市稲毛区・79歳)
サプリより医食同源旬の味 山岸由美子 (東京都中央区・年齢不詳)
胃袋をつかみ亭主にさせました 柳谷益弘 (静岡県駿東郡・77歳)
何だって妻の料理に感謝する はぐれ雲 (東京都西東京市・70歳)
コンビニが出来て手料理わすれてる 萩原倫子 (東京都千代田区・71歳)
手料理を残さぬ癖で肥満体 いいだひでき (東京都武蔵野市・62歳)
料理本数冊置いて妻旅行 鎌田康裕 (山形県鶴岡市・82歳)
コンビニとレンジに頼る妻の留守 藤井敬三 (東京都稲城市・79歳)
男の料理糸目をつけぬ材料費 石田達夫 (千葉県市原市・65歳)
孤りもの侘しさ残す鍋料理 美川州平 (神奈川県相模原市・88歳)
コトコトと煮込み料理で鍋は焦げ 茶唄鼓 (広島県福山市・66歳)
鍋奉行ときに喧嘩の種を蒔き 松永成三郎 (千葉県船橋市・83歳)
食いそこね悔しがってる鍋奉行 木村忠信 (東京都豊島区・80歳)
いつまでもお子様ランチ願う爺 横山閲治郎 (兵庫県西宮市・67歳)
味よりも色や形で客が来る 橋本湧水 (埼玉県所沢市・69歳)
キャラ弁の命は箸をつけるまで 岡本充敏 (東京都大田区・59歳)
懐石の案内来ても今は無理 比良正弘 (川崎市中原区・91歳)
カツレツは定番メニュー勝負メシ 長島秀治 (千葉市中央区・82歳)
おいしいよ惣菜ばれずほっとする 夢追い人 (北海道北斗市・55歳)
無くなった店の料理が懐かしい 國定伊代子 (東京都千代田区・77歳)





NPO法人シニア大樂 しにあせん事務局
TEL 03-3251-3955  FAX 03-3251-3957
E-mail: senior-daigaku@joy.ocnne.jp