しあわせは孫が来てくれ帰る時 |
けいちゃん(愛知県一宮市・61歳) |
言い聞かすつもりの孫に諭される |
みじんこ(香川県木田郡・72歳) |
爺ちゃんの口約束はすぐ忘れ |
あめんぼ(東京都稲城市・74歳) |
物忘れ咎められない歳になり |
葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳) |
定年後スポーツクラブが勤務先 |
よーけん(さいたま市南区・76歳) |
気が付けばうば捨て山が趣味の会 |
飯田一紀(京都市左京区・77歳) |
逃げ足のなんとも速いこの月日 |
山崎三知恵(東京都三鷹市・70歳) |
ラッキーは戦後昭和を生きたこと |
もず吉(大阪府堺市・83歳) |
疑問符を打ちつつ越えた夫婦坂 |
風間なごみ(山梨県甲府市・年齢不詳) |
妻にツノ暖房便座避難先 |
加藤佑子(東京都調布市・68歳) |
逆らってみても相手にされぬ歳 |
高木正明(さいたま市中央区・78歳) |
安定剤飲んで娘の彼に合う |
星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳) |
アイスバーンへっぴり腰のウォーキング |
原 忠男(東京都町田市・69歳) |
雪椿枝はね上げて腰のばす |
木村忠信(東京都豊島区・75歳) |
着膨れて斜めに通る自動ドア |
鴨井喜子(福島県会津若松市・68歳) |
バーゲンの5分以内のおどし状 |
白根美智男(京都市伏見区・71歳) |
除雪機が売れても寂し過疎の村 |
長妻創太郎(東京都豊島区・年齢不詳) |
幸せは追わなきゃ逃げずそこにある |
鳥飼洋子(東京都三鷹市・59歳) |
目の奥に優しさ見える鬼の面 |
岡田久男(東京都大田区・76歳) |
一つ家の鬼も一緒に豆を撒く |
外村かおる(千葉県佐倉市・59歳) |
赤鬼が酒飲みながら豆を食べ |
木村忠信(東京都豊島区・75歳) |
鬼ごろし下戸は知らない二日酔い |
岩窟王(さいたま市大宮区・70歳) |
着飾って鬼嫁嬉々と里帰り |
氷川の杜(さいたま市北区・66歳) |
孫ができ育児の鬼になっている |
みじんこ(香川県木田郡・72歳) |
内にいる鬼をなだめて良い姑 |
表 明子(東京都新宿区・62歳) |
爺婆を骨抜きにして小鬼去り |
藤井敬三(東京都稲城市・74歳) |
鬼ばばの背にも福豆まいてくれ |
萩原倫子(東京都中央区・70歳) |
夕焼けの香り懐かし鬼ごっこ |
宮武悦子(東京都中央区・57歳) |
見つけてね鬼を探しにかくれんぼ |
國定伊代子(東京都中央区・67歳) |
鬼ごっこいつも追った子後の妻 |
美川州平(神奈川県相模原市・82歳) |
さざ波と鬼ごっこの日セピア色 |
亀津房子(東京都大田区・66歳) |
我が子には時にしつけの鬼となる |
川上芳信(栃木県宇都宮市・65歳) |
なまはげは親の思いの代弁者 |
長島秀治(千葉市中央区・76歳) |
気をつけろ渡る世間に鬼が増え |
比良正弘(川崎市中原区・87歳) |
ストレスが自然に鬼の顔になる |
横澤七五(さいたま市浦和区・72歳) |
妻にだけ仕事の鬼が弱音吐き |
村上三絵子(埼玉県川口市・64歳) |
金メダル取るのは鬼の中の鬼 |
星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳) |
優勝に鬼監督の目に涙 |
原 忠男(東京都稲城市・69歳) |
クラス会一番もてた鬼教師 |
葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳) |
鬼の面妻にかぶせて豆ぶつけ |
小林和夫(東京都中央区・80歳) |
鬼嫁と煮ても食えない婿殿も |
寒河江孝子 (東京都荒川区・年齢不詳) |
吹矢して心の鬼を退治する |
早川正子(さいたま市北区・79歳) |
鬼嫁と思ったひとに介護され |
柳谷益弘(静岡県駿東郡・72歳) |
介護の手仏と鬼が同居する |
安藤昌之(千葉県浦安市・70歳) |
鬼さんよオレオレ詐欺を追い返せ |
つや姫(山形県鶴岡市・77歳) |
鬼になる勇気がなくて人のまま |
橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳) |
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