シニア ユーモア川柳 しにあ・せん
これまでの発表作品

 2015年3月発表作品

自 由 吟

しあわせは孫が来てくれ帰る時 けいちゃん(愛知県一宮市・61歳)
言い聞かすつもりの孫に諭される みじんこ(香川県木田郡・72歳)
爺ちゃんの口約束はすぐ忘れ あめんぼ(東京都稲城市・74歳)
物忘れ咎められない歳になり 葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳)
定年後スポーツクラブが勤務先 よーけん(さいたま市南区・76歳)
気が付けばうば捨て山が趣味の会 飯田一紀(京都市左京区・77歳)
逃げ足のなんとも速いこの月日 山崎三知恵(東京都三鷹市・70歳)
ラッキーは戦後昭和を生きたこと もず吉(大阪府堺市・83歳)
疑問符を打ちつつ越えた夫婦坂 風間なごみ(山梨県甲府市・年齢不詳)
妻にツノ暖房便座避難先 加藤佑子(東京都調布市・68歳)
逆らってみても相手にされぬ歳 高木正明(さいたま市中央区・78歳)
安定剤飲んで娘の彼に合う 星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳)
アイスバーンへっぴり腰のウォーキング 原 忠男(東京都町田市・69歳)
雪椿枝はね上げて腰のばす 木村忠信(東京都豊島区・75歳)
着膨れて斜めに通る自動ドア 鴨井喜子(福島県会津若松市・68歳)
バーゲンの5分以内のおどし状 白根美智男(京都市伏見区・71歳)
除雪機が売れても寂し過疎の村 長妻創太郎(東京都豊島区・年齢不詳)
幸せは追わなきゃ逃げずそこにある 鳥飼洋子(東京都三鷹市・59歳)


課 題 吟  「 鬼 」  

目の奥に優しさ見える鬼の面 岡田久男(東京都大田区・76歳)
一つ家の鬼も一緒に豆を撒く 外村かおる(千葉県佐倉市・59歳)
赤鬼が酒飲みながら豆を食べ 木村忠信(東京都豊島区・75歳)
鬼ごろし下戸は知らない二日酔い 岩窟王(さいたま市大宮区・70歳)
着飾って鬼嫁嬉々と里帰り 氷川の杜(さいたま市北区・66歳)
孫ができ育児の鬼になっている みじんこ(香川県木田郡・72歳)
内にいる鬼をなだめて良い姑 表 明子(東京都新宿区・62歳)
爺婆を骨抜きにして小鬼去り 藤井敬三(東京都稲城市・74歳)
鬼ばばの背にも福豆まいてくれ 萩原倫子(東京都中央区・70歳)
夕焼けの香り懐かし鬼ごっこ 宮武悦子(東京都中央区・57歳)
見つけてね鬼を探しにかくれんぼ 國定伊代子(東京都中央区・67歳)
鬼ごっこいつも追った子後の妻 美川州平(神奈川県相模原市・82歳)
さざ波と鬼ごっこの日セピア色 亀津房子(東京都大田区・66歳)
我が子には時にしつけの鬼となる 川上芳信(栃木県宇都宮市・65歳)
なまはげは親の思いの代弁者 長島秀治(千葉市中央区・76歳)
気をつけろ渡る世間に鬼が増え 比良正弘(川崎市中原区・87歳)
ストレスが自然に鬼の顔になる 横澤七五(さいたま市浦和区・72歳)
妻にだけ仕事の鬼が弱音吐き 村上三絵子(埼玉県川口市・64歳)
金メダル取るのは鬼の中の鬼 星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳)
優勝に鬼監督の目に涙 原 忠男(東京都稲城市・69歳)
クラス会一番もてた鬼教師 葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳)
鬼の面妻にかぶせて豆ぶつけ 小林和夫(東京都中央区・80歳)
鬼嫁と煮ても食えない婿殿も 寒河江孝子 (東京都荒川区・年齢不詳)
吹矢して心の鬼を退治する 早川正子(さいたま市北区・79歳)
鬼嫁と思ったひとに介護され 柳谷益弘(静岡県駿東郡・72歳)
介護の手仏と鬼が同居する 安藤昌之(千葉県浦安市・70歳)
鬼さんよオレオレ詐欺を追い返せ つや姫(山形県鶴岡市・77歳)
鬼になる勇気がなくて人のまま 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)


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