シニア ユーモア川柳 しにあ・せん
これまでの発表作品

 2015年2月発表作品

自 由 吟

ばあさんと呼べば返事をしない妻 みじんこ(香川県木田郡・72歳)
高齢期忘れたフリも芸の内 辻内京子(千葉県八千代市・65歳)
歳老いて学ぶそばからすぐに消え 笠原たかし(東京都豊島区・74歳)
イケメンのコーチを選ぶスイミング 浜 恭子(東京都豊島区・62歳)
年賀状一年前の返事添え 葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳)
今年こそ禁酒禁煙三が日 福島和江(東京都豊島区・年齢不詳)
酒なくも風呂で歌えば酔える声 加藤佑子(東京都調布市・68歳)
育ジイの声はバリトン子守唄 鳥飼洋子(東京都三鷹市・59歳)
お爺ちゃん若い看護婦良薬ね 辻井正雄(名古屋市緑区・62歳)
女性車両まちがえ乗れば目が刺さり あめんぼ(東京都稲城市・74歳)
イケメンもインフレ気味の芸能界 原 忠男(東京都町田市・69歳)
訪れた友の挨拶生きてるか もず吉(大阪府堺市・82歳)
ニセ電話フーアーユーと応酬す 小山洋子(東京都三鷹市・77歳)
お受験は親子で咲かす見栄の花 松田千代子(東京都豊島区・74歳)
廃校の校歌悲しく口ずさむ 木本憲子(東京都豊島区・66歳)
孫守りの爺じ小節の子守歌 鴨井喜子(福島県会津若松市・68歳)
初めての使いに迷う定年後 極楽トンボ(千葉県船橋市・55歳)
私はロボット陰の妻次第 星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳)
女房を面と向かって叱る夢 高木正明(さいたま市中央区・78歳)



課 題 吟  「 笑い 」  

独り言増えて一人で笑ってる 安藤昌之(千葉県浦安市・70歳)
一日を笑って過ごす妻の留守 みじんこ(香川県木田郡・72歳)
へそくりが妻に見つかり苦笑い 小林和夫(東京都中央区・80歳)
批判され昔はムキに今笑い 原 忠男(東京都稲城市・69歳)
振り向けばどんな過去でも微笑する 亀津房子(東京都大田区・66歳)
卓球をピンポンと言い笑われる 葛西文夫(埼玉県富士見市・87歳)
ネタばれて爺じのマジック大笑い 鴨井喜子(福島県会津若松市・67歳)
息子から年玉もらい初笑い 木村忠信(東京都豊島区・75歳)
頬ゆるむ百面相の新生児 寒河江孝子 (東京都荒川区・年齢不詳)
笑うたび部屋が音符で満たされる 村上三絵子(埼玉県川口市・64歳)
団欒の中で白寿の母おどけ 横澤七五(さいたま市浦和区・72歳)
笑い顔見た目年齢若くする 山岸由美子(東京都中央区・年齢不詳)
福笑い八十路の妻の乙女顔 岡田久男(東京都大田区・76歳)
歯並びを治してからはよく笑い 藤井敬三(東京都稲城市・74歳)
照れ笑いしないと買えぬ紙おむつ 美川州平(神奈川県相模原市・82歳)
初詣で寒さに笑顔吸いこまれ 岩窟王(さいたま市大宮区・70歳)
良いニュースアナウンサーも笑い顔 表 明子(東京都新宿区・62歳)
見栄っぱり笑って乗った救急車 萩原倫子(東京都中央区・70歳)
対向車口角トレに笑みくれる 外村かおる(千葉県佐倉市・59歳)
病床の妻に良薬孫の笑み 川上芳信(栃木県宇都宮市・65歳)
辛くても鏡の中で笑う顔 豆  助(大阪府枚方市・74歳)
モナリザも時には泣いてみたくなる 宮武悦子(東京都中央区・57歳)
微笑んだ遺影に胸を掴まれる 星野睦悟朗(さいたま市浦和区・72歳)
ほんとかな笑う門には福来たる 松尾厚二郎(東京都世田谷区・69歳)
お茶の間に笑いが戻る給料日 極楽トンボ(千葉県船橋市・55歳)
飲んでよし笑い上戸で美味い酒 柳谷益弘(静岡県駿東郡・72歳)
山の端で笑い転げている夕陽 相模秋茜(神奈川県藤沢市・65歳)
空に飛ぶ汗と笑いが鬼ごっこ 藤原良子(東京都三鷹市・63歳)
お笑いを会社組織で育ててる 橋本勝三(埼玉県所沢市・69歳)
微笑みは辞書にのらない国際語 長島秀治(千葉市中央区・76歳)


しにあせん 応募方法   今月の発表作品